起業家養成 | ベンチャー日記

起業家養成

今日は、私が講師として学生、若手社会人向けに新規事業を提案してもらうというプログラムの最終プレゼン大会でした。

まずは、最後まで、がんばってくれた学生の皆さんと他講師陣、そして、主催者の方々に御礼申し上げます。

最後の学生たちの満足げな表情を見ると、情けない私は涙腺が緩んでしまいます。
私は、プレイヤーであることが好きなのですが、ある尊敬するメンターの方から、
後世に伝えていく大切さを教えられ、それが少しでもできたかな、と実感する瞬間です。

自分のやりたいことが分からない若者は沢山いますが、それを探そうともがき苦しむ若者は数少ない。今は、起業という切り口ですが、数年内には、世界を舞台に自己実現を果たそうとする人を応援できるサービスを提供していく予定です。

さて、このプログラムの将来図については、私は常々、このプログラムで育った学生や若手ビジネスマンが自ら起業し、起業したことで得たスキルやノウハウを次の世代に残していくという連鎖反応を期待しています。これで、第3回目も終了。そろそろ、その連鎖反応が出てきても良い時期だと考えています。

実際に、第1回、第2回の中から起業家(20歳前後)もちょこちょこ出てきている。
少なくとも、1回のプロジェクトに一人以上は起業家を輩出し、一人が飛びぬけて欲しい。そこに周りはついていく。自分を年齢で過小評価して欲しくない。絶対に年齢は関係ない。

この連鎖反応が予想どおりに回転し始めるととんでもないことになる。
10年後のこのコミュニティーのイメージは、
20名~30名の起業家が存在し、彼らが自ら講師となって、学生に対して起業家教育を行っていく。本当に現場で必死になって喰らいつこうとしている彼ら(学生よりちょっと年上ぐらいの人)が行う授業は、学生たちにやる気と自信を与えてくれるはずだ。同世代の講師は、非常に良いロールモデルになるので、目標にもなりやすい。

一緒に汗水たらして、目標を達成しようとする学生同士のネットワークも
そうだし、講師と学生とのネットワークも非常に濃いものになる。下手な
交流会では絶対に得られない強靭なネットワークができあがる。

だから、講師になる人は、本当にコミットしなければいけない。もちろん、本業もおろそかにはできず、言い訳は許されない。ただ、講師が得るものも非常に大きいはず。人に教えることで自分が学ぶことは、とてつもなく大きいからだ。
特に若い人には、教えるチャンスは少ないので、それが与えられることも重要。
また、最も大きいのは、社会に出てからはなかなか得がたい利害のないネットワークを築けることにある。交流会等に参加すると、どうしても、利害が見え隠れする嫌らしい人間関係が多い。こんな薄っぺらい人間関係に時間を費やすのは、無駄。

今回も私自身、非常に学ぶことが大きかった。
次回以降は、そろそろ「卒業」という言葉もちらついてきますが、
この連鎖反応をきちんとまわす部分だけはサポートしていきたいと考えています。

夢を持った同世代の人々に出会えたことに感謝。