IPO株について | ベンチャー日記

IPO株について

昨年9月頃から始まったIPOの連勝記録が、9月29日の三星食品で途切れてしまいました。マーケット自体は、先週の日銀短観を受けて大幅続伸中の出来事。なんとも、これは、上場を目指す企業の一人としても気がかり。

最近は、IPOの初値を維持できる企業は数少ない。
連勝していた時期の150銘柄を見てみると、現時点で、94社が初値割れ。
ということは、ほとんどの企業が、初値を維持できていない状況なのです。
初値をつけた企業側、証券会社さんが悪いのが、投資家のIPO過剰熱が悪いのか、判断は難しいところですが。。。

ある調査によると、IPO株のうち、初値の騰落率が20%未満の企業を初値ですべて買って、3ヶ月ホールドすると、平均で30%超のキャピタルゲインを得られるということです。
逆に騰落率が100%以上の銘柄は、3ヶ月保有しても、キャピタルゲインはなく、ほとんどイーブン。

ということは、騰落率のレベルをうまく見極めれば、個人投資家としては、セカンドマーケットでも旨みのある取引を展開できそうな気もしてます。
個人投資家の立場としては、公募にばかり執着してしまいがちですが、セカンダリーのほうがこれからは投資のチャンスではないか?と思い始めています。

逆に企業側からすると、公募価格の設定は今までよりさらに控え目に出しておかないと、セカンダリーでも値段がつかずに終わってしまうのでは?と思います。

これから年末にかけて、多くの企業が上場すると思いますが、これからが本当にIPO株の妙味が出てくるのではないか、と勝手に考えています。