頂いたコメントについて | ベンチャー日記

頂いたコメントについて

以前、やりたいことができない症候群のテーマで書かせてもらった際、kenさんからコメントいただきました。
コメントいただいた内容について私が思うところを書かせてもらえればと思います。

------------------------------------------------------------------
やりたいことが見つからないんじゃなくてやりたいことがやらやらしてもらえない社会なんじゃないんですか?俺は今体育大のバスケ部にしょおぞくしてるけど三軍だからって全く練習させてもらえなくてやめちまった。だけど誰にもそれお変える事なんて誰にもできない学生運動ができる時代でもないし社会と毎日の生活に決定的な距離がある。これがやりたいきとが見つからない症候群の理由なんじゃないんですか?みんなやりたいことはあるんです。でも妥協だ折り合いだなんて言葉ばかりが横行するから無力化しえしまうんじゃないんですか?違いますか?
------------------------------------------------------------------

大学生の時点でやりたいことがあると言えるのは、すばらしいことだと思います。
やりたいことが見つからない人は世の中に本当に多いものです。
私も学生時代は、やりたいことが見つからず、苦悩の時期を過ごしていました。

私はやりたいことを全くやらしてもらえない社会であるとは思いません。
確かに、やりにくい社会であるかもしれません。
(社会的に妥協だ、折り合いだとか言う風潮も実際にあると思います)

ただ、やりたいことをやっている人も実際にいます。

やりたいことがあって、それを実際にやっている人とでてきない人の違いはどこにあるのでしょうか?

私は、違いの1つは圧倒的な「パワー」だと思います。
やりたいことがやりにくい社会の壁をぶち破るだけのパワーです。
それがないから、やりたいことができないのです。
「パワー」を形成するものには、その人の自分への自信であったり、その他にも色々なものが関係していると思うのですが、最も大事なのは、その人がやりたいことを本当に、心の底から死ぬ気でやりたいと思っているか、だと思います。

違いの2つ目は、やりたいことに適正があった方が、やりたいことを実現できているという点です。
特に、やりたいことの難易度が高ければ高いほど、適正や潜在能力が高くなければやりたいことをやってのけることはできません。

何をやるにしても、やりたいことへの適正というのは自分では分からない。
やってみないと分からない。だから、パワーだけで突っ走ってみて、自分に適正がなければ、一時、とても凹みますが、違う道を探せばよいと個人的には思っています。

適正というのは生まれもっての部分も多いので、大きくなってからも獲得できる「パワー」を得るためにはどうしたらよいか。

今の若い方がパワーを得るというのは難しくなっているかもしれません。
日本の教育制度ではそれだけのパワーを発揮できるだけの精神教育を今はやっていないので。
(ある意味、小中高大とぬるま湯の生活がずっと続くわけなので、戦前戦後の教育とは一線を画しています。
その点、中国人やアジアの方のパワーは見習うものが多いです)

したがって、意識的にパワーを獲得するよう努力せざるを得ない。

パワーがあまりない人は、最終的なやりたいことの前に、やりたいことに通じるホントに小さな目標を設定し、それをクリアーしていくことから始めればよいと思います。目標をひとつづつ達成し、自信をつけていくことでパワーは
着実に蓄えられてきます。

パワーがある程度ある人は、パワーがある人に近づくとスピードは高まります。最初は背伸びをしてても、いずれそれなりのパワーを身に付けることができます。ただ、パワーのある人についていくのは、結構ハードです。歯をくいしばってついていくしかありません。
そこで、落ちてしまうようであれば、もう一度基盤作りが必要でしょう。
(例えば、部活でも、弱いチームで練習しているよりは、強いチームで必死になりながらついていったほうが、
力はつきます。)

こうしてパワーが高まってくれば、社会が作ってしまっている壁をぶち破ることは可能です。

キレイごとを言うようですが、社会がやりたいことをやらしてくれないから、という理由で、自分が本当にやりたいことを捨てる人生より、自分の限界を越えたところで這いつくばりながらでもやりたいことをやっていく人生のほうが単純に面白いな、と考えています。(人生2度はありませんので)

やりたいことをやるのに、社会は、なかなか変わってくれません。
自分を変えたほうが手っ取り早いです。

私が学生時代から肝に銘じている方の言葉があります。
「できるだけ、デカイ失敗をやってみろ。デカい失敗であればあるほど、その人の器は大きくなる。」
「死ぬ気で取り組め。絶対に死なないから。」

私は、企業を通して最終的にやりたいことを実現したいと思っていますが、
いつもこの2つの言葉を肝に銘じながら本気で日々取り組んでいます。

答えになっているかどうか分かりませんが、私なりに感じたことをつらつらと書かせていただきました。kenさんの今後のご活躍をお祈りしております。